古切手の人気低下の理由や、フリマアプリなどでの現在の相場をご紹介。

古切手はリセールがいまいち?

世界の古切手

古切手は主に昭和以前の古い時代に発行された切手のことで、かつてはコレクターが増加する一大ブームを巻き起こした実績を持ちます。
全盛期をはじめ、平成の前半までは高いリセールバリューを誇り、一部では使用済みの古切手でもレアなものは高値で取引されていました。
しかし、昨今はコレクターの需要が激減し、レア度の高い古切手でも流通価格が減少しています。
古切手はリセールがいまいちな理由と人気低迷の要因を紹介いたします。

 

 

コレクター激減の理由

古切手を実際に使うと額面相当額の価値にしかならず、マニアがコレクション収集を目的に買うことで高いリセールを確保していました。
昨今は以下3つの理由で切手コレクターが激減しています。

 

  • Eメールやチャットアプリの普及で郵送需要が低下した
  • ゆうパックなど切手不要の配送サービスが普及した
  • コレクターの高齢化

 

このように切手の需要そのものが低下した理由と、熱心に新しい古切手を収集するコレクターが減少していることが関係しています。

 

 

かつての切手ブーム

切手の収集ブームが起こったのは1960年から1980年代のことです。
当時は記念切手や限定デザインの切手がたくさんあったほかに、お菓子メーカーなどが商品のオマケで切手を活用したことがブームの要因でした。
切手ブームの全盛期を知っている人は、1980年代に社会人だった方が中心のため、現在は高齢化が進んでいます。
現在も当時の思い出に浸る目的で古切手の収集をする需要はあるものの、時間の経過とともに年齢を理由に引退するコレクターが増えている様子です。

 

買取価格の低下が著しい

銭単位のものがある旧小判切手シリーズや当時から希少性が高くて話題になっていた切手などは、現在も高価な値段で流通していますが、買い手の減少によって買取相場の下落傾向が強まっています
レアな古切手をネームバリューのある販売店が売りに出しても、買い手が付きにくくなっています。
需要の減少とともに在庫回転率が低下し、販売価格以上に買取価格の低下が著しくなっていることを覚えておきましょう。

 

フリマアプリでは売りにくい?

古切手は業者の販売価格と買取価格の差が大きいため、フリマアプリなどを通じた個人売買なら換金率が高くなると期待する方が多いのではないでしょうか?
もちろんフリマアプリで高く売れるケースも多く、一部ではせどり(転売)を目的にフリマアプリで古切手を売買している方もいます。
しかし、他の換金性が高い商品に比べて古切手は、以下の理由からフリマアプリおよびネットオークションで売りにくいです。

 

  • 切手コレクターは高齢者が多い(フリマアプリを使わない人の比率が高い)
  • 古切手は状態が重要で、写真と個人が判断する説明文だけでは判断しにくい

 

送料自体は安いですが、出品手数料の負担も大きいためフリマアプリで高額売却する難易度は非常に高いです。
また、状態の重要性が高い特性があるため、信頼できる専門店とフリマアプリでの流通相場に大きな差があります。
まずは一度フリマアプリへ出品してみる方法も悪くないですが、必ず専門店の査定を受けた上で価格設定するようにしてください。

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